南ノルウェー田舎通信

北の国から2018

最も危険な食べ物・ノルウェーサーモン(とモンサント)

前回はモンサントと日本の農業について書いたけど、

今日は最も危ない食べ物と言われているノルウェー養殖サーモン(とモンサントについて書きます!まだまだ続くみんな大好きモンサントシリーズ!笑

 

私が今住んでいるノルウェーは、日本人にはサーモンで有名。

というのも日本に輸入される生のサーモンの90%以上がノルウェー

天然サーモンは希少なため、日本で見るノルウェー産のサーモンほとんどが養殖。

でも、養殖サーモンがいかに有害かまだあまり日本で知られてないみたい?

2006年にロシアではノルウェー産サーモンは輸入禁止になっていて、ノルウェーのサーモンを食べないようにする動きが世界中では出てきてる。

しかし、日本はノルウェー養殖サーモンの大きな顧客。

私は全く専門家じゃないけど、一人の消費者として知っておかなければならないこととして書こうと思う。

 

そもそも養殖サーモンの有害性について知ったきっかけは、マグナス(彼)にノルウェーのサーモンは絶対に食べるなと言われていたこと。特に将来的に健康な子供を産みたいなら尚更だめだと。

それと、うちの母がマクロビオティックの料理教室に通っていて先生に「ノルウェーではサーモンは食べちゃいけないものとして知られている」って言われて、本当かどうか私に電話してきたことがあったの。

 

私はスモークサーモン大大好きだし、寿司屋でバイトしてたしで、それまで知らなかったというか無知なふりをしていたんだけど、ノルウェーの養殖サーモンがいかに危険で政府とビジネスの汚職が絡んだダークな問題かってのを突き詰めたこのフランスのドキュメンタリーを観てあぜんとしたのだ。

 

www.youtube.com

 残念ながらこのドキュメンタリーは英語のみなのでここで簡単に日本語で説明する。

(ところでフランスは本当にこういうドキュメンタリーが上手い。モンサントのドキュメンタリーもフランスのジャーナリスト作)

・養殖サーモンはどれくらい有害なのか?

まずこの表を見てほしい。

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食べ物における、ダイオキシンとPCB(ポリ塩化ビフェニル)の残留量を比べた結果。

卵や肉よりも養殖サーモンにおける含有量がスバ抜けて高い。

養殖サーモンはアメリカの健康保全組織が定めた成人が摂取できる有害成分量の3倍を超えていて、子供の許容摂取量としてはなんと6倍以上だそう。

妊婦の赤ちゃんへの悪影響は恐ろしく、スウェーデンでは魚屋でサーモンを買おうとすると、健康への被害を警告され、妊婦は絶対に食べるなと言われるらしい。タバコみたいだね。

日本の魚の有害物質に対する規制はまだ水銀規制のみで、日本の消費者はノルウェーサーモンは世界では最も汚染された食べ物として恐れられているのも知らず食べ続けている。

・なぜ養殖サーモンにこんなに有害物質が?

ドキュメンタリーでマスクをつけて専用のスーツで全身を覆った男の人達がバクテリアを殺すために大量の化学薬品を海にばらまいているシーンがある。(私はこれを見て福島の原発処理班を思い出した....)

もちろんこの薬品は海を汚し生態系を壊している。しかし何とそれ以上に養殖サーモンの人体にもたらす有毒性はサーモンが与えられている餌にあった。

・サーモンの餌の秘密

デンマークの餌工場で明らかになっていたが、サーモンの餌になんとモンサントの殺虫剤・エトクシキンが使われていたのだ。

このモンサントの薬品は少なくともヨーロッパでは野菜や果物には使うことは禁止されているが、魚にはそうした法律がないため野放し状態で今も使われている。

そして、更にサーモンの餌の原料に世界で最も汚染されている海の一つ、バルト海の魚が使われている。

バルト海スウェーデンポーランドデンマークなどに囲まれ、工場からの汚染がバルト海にたまり、循環されず有害物質がたまっていることで有名である。

そして恐ろしいことにノルウェーは2013年にEUより猛毒性のエンドスルファンという薬品を入れたエサを養殖魚に与えることを認可され、使っている。

 

しかし、どうしてクリーンなイメージが強い北欧でこんなことが許されているのか?

 

ノルウェー政府に守られたサーモン養殖業

ノルウェーは裕福だ。そのノルウェーの裕福さは石油、そして第二にサーモン養殖業に支えられている。

政治の透明度でいつも世界最上位に入るノルウェー。そんなノルウェーでも、国を支えるサーモン養殖業は実は汚職にまみれていた。

ドキュメンタリーでは国会議員で元水産省のLisbeth Berg-Hansenとノルウェーのサーモン養殖業の汚職について迫っている。

彼女はノルウェーの最大サーモン養殖会社の株式所有者で尚且つノルウェー水産省で働いていた。

ノルウェーのサーモン養殖業を自分の利益のために保護する働きをしていた。

 

養殖サーモンの有毒性についての研究論文への圧力

ノルウェーで養殖サーモンの有毒性についての研究をするのはほとんど不可能に近い。

養殖サーモンの有毒性について論文を書いたNIFES(ノルウェーのシーフードの栄養研究所)の職員が解雇され、彼女の論文は発表を差し止められていた。

彼女はカメラを止めるのを理由に、上から研究を止めるようプレッシャーをかけられていたと証言した。

理由としてまずこうした研究所は政府からの補助金無しではやっていけないのだ。

2006年に彼女と同じように養殖サーモンの有毒性について書いた学者が上司から研究結果を変造するようプレッシャーをかけられたとして訴えている。

・消費者として

さて暗ーい事実を色々と述べてまいりましたが、私が一番伝えたかったことはノルウェーのサーモン養殖業がいかに汚職かとかではなく、消費者として私たちが普段食べるものがどこから来てどういう風に作られているか知る責任があるということ。

 それとノルウェー産だからダメとかじゃない。どこの国でも養殖された魚は大体危ない。マグロとか特にやばい。

他に養殖された魚の危険性についてだれか調べて!そんで私に教えて!笑

 ペスカタリアン(ベジタリアンだけどシーフードは食べる人達)の友達が多いんだけど、養殖業は畜産業と同じくらいもしくはそれ以上に人体に有害でunsustainable(非持続可能)なのかもしれない。

だからって人類全員(まして私)がビーガンになれるとは思わないから、まずこのシステムを変えなきゃいけないと思うのだ。

 

消費者としての責任はサーモンだけじゃなくて全部に言えること。

50円安い薬品まみれで大量生産されたホウレンソウを買うことでこの大量生産消費システムに加担し続けるのか、それとも50円高いオーガニックの小さな農園で作られたホウレンソウを買うことでオーガニック農家を支えるか。

安いのにはいつも安い理由があるのだ。

消費者一人一人の意識が変わればこの大量生産消費システムも変わるはず。

 

それと余談だけど、毎年ある世界最悪の企業ランキング面白いから見てみて。

GAPとかサッカーのFIFAとかも出てくる。

2013年にノルウェーのサーモン養殖会社マリンハーベストも見事ノミネート!笑

こういうランキングも消費者の危機意識を高めるからいいね。

 

今日のビデオ(文中に貼ったやつと同じ)英語のみ

Farmed Norwegian Salmon World’s Most Toxic Food - YouTube